マンションに住むということは、大げさに言えば、その時点で「騒音のトラブル」に巻き込まれる可能性が高いことを意味します。それだけに、マンションに住む以上は、できるだけ騒音のトラブルに巻き込まれない、あるいはその原因にならないように十分注意する必要があることは言うまでもありません。

　ところで、マンションと言うと、外観で言えば「縦に長い建造物」というイメージがあるわけですが、では、その縦長の住み家のうち、どこに住めばより「騒音のトラブル」に巻き込まれることがないか、あるいはその原因とならないかということについて少し考えてみたいところです。

　基本的に、1階と最上階以外の階では、必ず「上下」に部屋があるわけですから、入居時点ですでに上下階に入居者がいる、あるいは、これから入居者が入るかもしれないことを考えると、1階と最上階に比べて、騒音のトラブルの可能性は単純に「2倍」になると考えられます。というのも、1階では階下に、そして最上階では階上に入居者がいないことは明らかだからです。

　また、いわゆる「角部屋」に関してもそれは同様で、左右両隣りに入居者がいるかいないかで考えると、騒音のトラブルに巻き込まれる、あるいは自分が騒音のトラブルメーカーになってしまうという可能性は、だいたい半分程度に低減させることができるはずです。

　もちろん、マンションに住む際に、騒音のことばかりを考えて部屋を選択するというわけにはいかないかもしれませんが、これは何らかのヒントにはなるかもしれませんね。