マンションをはじめとする集合住宅でトラブルになりやすいのが、「音」に関するトラブルです。ですから、場合によっては非常にめんどうなことになってしまう「集合住宅におけるトラブル」を回避するためには、できる限り「音についてのトラブル」を回避することが優先されるかもしれません。
しかし実際問題、音を出さずに生活するということは、どう考えても不可能ですから、できるだけ音の大きさを小さくさせる工夫ができれば、これが現段階での理想ということになると思います。
たとえばマンションにおける騒音の原因となるのが、人がジャンプしたり、重いものを落としたりするときの「ドスン」という感じの騒音があります。これを「重量床衝撃音」と呼びます。また、たとえば手のひらでフローリングをパンパン叩く、あるいはスリッパで歩くようなケースに生じる騒音を「軽量床衝撃音」と呼び、これも騒音の種類のメジャーなものになります。
ですから、騒音対策として考えられる主立ったものは、この「重量床衝撃音」と「軽量床衝撃音」をいかにして抑えることができるかというところにかかってくるのです。したがって、もしお部屋を防音加工することを考えるのであれば、このふたつのタイプの音を軽減することを重視して防音加工を行うことになります。
もちろん、防音加工の施工業者さんはそのあたりのこともよく理解しているものとは思いますが、防音加工を施工したにもかかわらず、あまり防音効果が見られなかったなどというケースも耳にしますので、確認作業は重要になります。