マンションの住人とのトラブルで最も多いと言われるのが、「騒音によるトラブル」ですが、「トラブル」にまで発展してしまうことの最大の原因は、「互いに言いたいことを言えずに、ガマンしてしまうから」なのではないかという気も、実はしています。
たとえ、もし隣人の音が気になって生活に何らかの支障が生じているのだとすると、これを黙ってガマンしているのは、「一歩的に自分がガマンする」という状況を自ら甘んじて受け入れていることに他なりません。
もちろん、騒音のトラブルが原因となって、殺人事件のようなとんでもない大ごとに事態が発展してしまうケースも実際にあるくらいですから、うっかり相手に騒音のことで怒鳴り込んでいくようなことはできませんが、しかし、いわれのないガマンを強いられれば、それだけストレスも蓄積し、その相手と対面した際に、ただただイヤな印象でしか相手を見られなくなってしまいます。このことは、実は非常にうまくない状況であると言えます。
そこで、これはごくごく基本的なことなのですが、たとえば、近隣の住人を外で見かけたら、「こんにちは!」などと、少し明るいイメージで声をかけてみるのはどうでしょうか?もちろん、それは騒音に関するトラブルを根本的に解決するためのものとは言えませんが、しかし、少なくとも、相手に何も言えない状況はおそらく双方にとって最悪な状況であると考えられますので、そうした最悪の状況からは脱することができたと言えなくもない気がします。
そこから事態が好転しないとも限らないので、まずは相手に悪い印象を持たれないことが、意外と重要なのではないかという気がします。